丸亀市医師会は綾歌町、飯山町を除いた市内の医療機関等に在籍する約140名の医師で構成されており、市民の皆様の健康、福祉の増進のために、様々な活動に取り組んでいます。
丸亀市の委託を受けて、医師会内に医療介護連携支援センターを設けており、市民公開講座や住民対象の啓蒙活動を企画しています。また、医師会ホームページでは、医療介護資源マップを公開しており、医療機関や薬局、介護サービス事業所を検索することが可能になっています。特に在宅医療に関しては、対応できる体制や医療行為の詳細を示していますので、医療機関の選定に利用することができます。
また、医師会内には丸亀地域産業保健センターが設置されており、労働者数50人未満の事業場の労働者の方の健康管理や健康診断の結果などについて、相談や指導を行っています。
学校医や園医として児童・生徒の健診を担当していますが、感染症流行時の対応については教育委員会などとの連携を密にしています。丸亀市の特定健診、癌検診、予防接種事業への協力を通じて、疾病の早期発見、早期治療、疾病予防にも取り組んでいます。
在宅休日当番医制度では、内科系、外科系の2医療機関が担当していますが、年末年始の感染症流行時には内科系を2医療機関に増やして対応しており、休日であっても医療需要に備えた体制を設けています。
さて、附属准看護学院は令和7年度より生徒の募集を中止することになりました。73年の歴史のある准看護学院を休校とすることは苦渋の決断ですが、准看護師養成所数と入学者数の減少は全国的な傾向であり、今後は運営がさらに困難になるとの判断からです。
高齢化社会を迎えて、介護が必要になっても、住み慣れた地域で自分らしい生活を最後まで続けることができるように地域内で助け合う体制が求められています。これが地域包括ケアシステムであり、地域の実情に合った医療・介護・住まい・生活支援が一体的に提供される体制が必要とされています。前述の医療介護連携支援センターでは、多職種連携研修会などを定期的に開催することで、地域包括ケアシステムの構築が円滑になるように活動しています。丸亀市医師会は丸亀市や関連の団体の皆様と連携し、地域医療の諸問題に取り組む所存です。市民の皆様におかれましても、ご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
令和6年6月吉日
丸亀市医師会 会長 岸本 裕司