2025年10月27日
ま~るい連携で災害から守るいのち ~在宅医療・介護の備え~ ご案内終了いたしました
イベントサマリー
第32回ま~るの会 ご案内
ま~るい連携で災害から守るいのち ~在宅医療・介護の備え~
【開催日】 令和7年11月18日(火)
【時間】 19時から21時
【場所】 丸亀市市民交流センター マルタス 多目的ホール1.2
【講師】 熊野 耕 先生 香川大学医学部附属病院 災害認定看護師 日本DMAT隊員
【対象】地域の医療介護の専門職
【主催】丸亀市在宅医療介護連携支援センター
【参加者】合計82名
【概要】:
地震や津波、豪雨など災害が報道されるたびに地域の医療・介護に携わる方から「もしこれが香川で発生したら?私は利用者さんに対応できるのかしら。」という戸惑いの声を聴くことがあります。自分自身が災害を受けながら、医療・福祉の専門職としてどのような業務形態で、いつごろから再開するのが良いのかを考えると不安は尽きません。
講師の熊野先生は発災後の被災者の健康保持が重要であるとして「今日は、【災害関連死をゼロにするための在宅医療介護の備えの重要性に気づくことができる】ことを考えましょう。」と口火を切られました。災害死は、災害による直接死と災害関連死に分けられます。直接死は災害そのものによる死亡で、災害関連死とは全死者数から直接死を除いた数であり、災害による直接的な死は免れたけれど、その後の生活の間で命を落とす場合を意味します。また災害関連死に至った人の約8割が70歳以上であったと言われています。災害直後から、医療や介護を継続し健康を維持することが重要であり、避難状況にかかわりなく切れ目ない支援が継続できることを意識する必要があります。発災時の課題を自分事として考えるため、各グループに配布された丸亀市の地図をもとに自分の施設の位置を中心に、発災により訪問先から職場への移動や自宅への移動等が可能かどうかなどについてグループ内で意見交換を行いました。丸亀市には、土器川がありため池も多く、急な浸水などに耐えられるような移動ルートや連絡手段を、平時から決めておく必要があります。そのようなことが施設独自の個別性として事業継続計画(BCP)に含む必要性があります。
自力での避難が難しい避難行動要支援者は、移動介助だけでなく食事・排泄その他まで支援ができるよう避難行動プラス個別避難生活計画を作る必要があると熊野先生は強調されていました。また丸亀市は災害時に避難行動要支援者名簿を個人情報を開示して活動することを宣言しています。そのため災害時はいち早くその名簿をもとに救助活動ができるようになっています。まず私達にできる事は、利用者さんに避難行動要支援者名簿への登録を促すことだと聴きました。
災害時の避難場所としては市内の老健施設やコミュニティセンターなどを福祉避難所として指定していますが、福祉避難所への避難は障害者や乳幼児など介助が必要で一時避難所での生活が困難な人が対象となります。まず指定避難所で登録したうえで福祉避難所へ避難することになっています。また福祉避難の一歩手前として1.5次避難所という避難所が、2024年の能登半島地震の際に設立されました。一次避難所に個別のテントハウスなどを設置し、プライバシーの保てる空間をつくり介護士や看護師が常駐して支援をして二次避難所への移行までの間の避難生活を守るようにしているという事でした。地震や火災などの発生は予測できませんが、台風、水害、渇水、感染症などは、発災前の対策を立てる事が可能で準備ができます。平時からの準備が災害対策の一つであると再認識できました。熊野先生は倉敷豪雨災害支援や熊本地震災害の支援でもご活躍され、どの災害現場でもDMAT、JMATや日赤やそのほか多くの支援団体が入るともに、支援会議を開き支援上の課題やスタッフの動きなどの逐次改善が図られるそうです。その場で意見が取り上げられ、被災者の支援に直結するよう検討し実践されるのだそうです。多職種での支援として、歯科領域では歯周病チェックや口腔衛生指導、薬剤師では薬剤相談や災害処方箋の対応など、多職種が機能することで被災者の健康管理が行えます。各事業所が平時より顔の見える関係を作り、いつでも協力しあえるようにしておくことも大切な災害対策です。本日の学びを次の活動につなぐために、このま~るの会を継続していきたいと痛感した研修会でした。
【アンケート結果】 参加者82名 アンケート回答者70名 回答率85.3%
1)参加者内訳 2)参加者経験年数

3)研修内容の理解 4)研修時間について


5)研修は今後の業務に役立ちますか

6)感想 (一部)
| 職種 | 経験年数 | 感想 |
| ケアマネージャー | 5~10年未満 | 担当者会議の時や毎月の訪問時に、避難場所やルート、避難グッズの確認などを話しています。大きな災害にあったことがないのでマップやサイトを見たり避難訓練に参加していきます。 |
| ケアマネージャー | 10~20年未満 | ハザードマップを確認しながら、もう一度利用者の自宅を見て回ろうと思いました。 |
| 看護師 | 5~10年未満 | ハザードマップを実際に使用して災害についてより深く学べたので良かったです。もっと話が聞きたかったです。 |
| 介護職 | 10~20年未満 | BCP作成しただけではだめと分っているが、訓練など事業所では難しかったりする。また、訪問介護のヘルパーとしての動きも分からなかったりするのでもっと勉強する必要があると思っています。 |
| 介護職 | 10~20年未満 | 自分が住んでいる地域も浸水、水没の可能性があると知り、他人事ではないこと、事前の準備が必要であることを感じました。 |
| 保健師 | 5年未満 | 防災マップを見ながら話し合うことで、実際の災害を考えながら自分たちはどう動くのかについて相談する事ができました。 |
| 薬剤師 | 21~30年未満 | 災害薬事について勉強中なのでとても参考になった。 |
| 歯科医師 | 21~30年未満 | 知らないことを色々知れて良かった。歯科は災害とはあまり関係はないと思っていましたが、役に立てることがあると認識させていただきました。 |
研修の動画配信 You Tube 配信 アドレス https://youtu.be/Ml4Xf5pvRpg
配信は2月26日までの期間限定の配信です





