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2024年01月12日

第27回丸亀市多職種研修会 ま~るの会 `蘇生を望まない傷病者の急変対応を考える’ご案内~ご案内終了しました~

 

イベントサマリー

第27回丸亀市多職種連携研修会「ま~るの会」

研修会  ~地域の人たちの最終段階を温かく自然なものにするための備え~

蘇生を望まない傷病者の急変対応を考える

研修方法: プレゼンテーションと事例検討、グループ討議

講演者:独立行政法人労働者安全機構 香川労災病院 看護師長 松﨑 尚子

丸亀市消防本部 防災課 副課長 大前 博文

主催:丸亀市在宅医療介護連携支援センター

会場:丸亀市市民交流活動センター  マルタス 多目的ホール1、2

開催日・時間:令和6年2月9日 19:00~20:30

第27回ま~るの会

対象者:地域の全医療施設・介護サービス事業所の職員

参加人数96名

参加者属性:

介護支援専門員22名、介護事業所・訪問看護ステーション管理者6名

医療ソーシャルワーカー5名、生活相談員2名、介護職員2名、ヘルパー1名、

理学・作業療法士4名、保健師3名、看護師24名、社会福祉士1名、

市役所事務職員1名、社会福祉協議会職員2名、消防署職員1名

医師8名、歯科医師6名、薬剤師9名、合計97名

アンケート回収87名 アンケート回答率 89.7%

【研修内容のまとめ】

超高齢、多死社会を迎え、心肺蘇生を含めた治療を望まないにもかかわらず119番通報をして事後の対応に苦慮する事例が問題となっている。丸亀市内にも高齢者施設・事業所は増えており、急な傷病者への対応を多職種で考える機会とした。

まず、丸亀消防の発表で、救急隊は傷病者が侵襲ある治療を希望するのか、高度な治療は望まずに自然な看取りを希望するのかを再確認したうえで次の診療機関に繋ぐ役割を担っている。しかし現場では、救命のために駆け付けるも、「心臓が止まっているなら、もう蘇生は望まない。でも救急隊には来てほしい。」「会話が出来る程度には、回復すると期待していたが、無理なら穏やかにして欲しい。」などと言う声を聞く事もあり、搬送に苦慮するジレンマを伝えた。そして香川県から出されている高齢者施設における救急搬送についての文書を示し、基本的事項として心肺停止を確認したら、心肺蘇生を希望しない旨の提示に関わらず心肺蘇生を開始する。そして除外項目の有無を確認し、かかりつけ医に連絡し指示があれば、蘇生中止ができる手順を説明した。特に注意すべきことは、Do Not Attempt Resuscitation(以後DNAR)の意思表示の有無にかかわらず、食物による窒息や急な事故など外因性と思われる場合は、蘇生が必要である。日頃から心肺蘇生に対する本人・ご家族の意向を話し合い、在宅医らと普段から関係を築くことが重要であると提言があった。また救急搬送を受ける立場の急性期病院である香川労災病院からは、DNARについて院内指針を決め本人または本人の意思をくんだ家族の希望承認が前提となると発表された。

参加者であるベテラン医師は「最期の時にどうするかを聴くのは難しい。患者さんが一人の時と、家族と一緒の時、病状の状態によっても返事の内容が変わる事はある。普段からの付き合いや当事者から声に出す時など、状況を考える必要がある。また面談用紙にサインをしたからと言ってそのまま決定事項として再確認せずに対応する事も危険。寄り添うという意識を忘れてはいけないと思う。」と説明した。寄り添うという事を心に留めながらグループ討議に移った。グループ討議では、「急に今後の事について聴くのは難しい。」という意見と同時に、「定期的にでもご家族を交えて利用者さんの様子を伝えたり、望んでいる事を聴く機会が必要だ。」「デイサービスは、とても健康な人が多いが、何でも話せるようにしたい。」との声が聞かれた。DNARの確認よりアドバンスケアプランニング(ACP)が大事で、どうしたいのかという結果を知るためだけではなく、日頃から話し合う時間を共有することが寄り添うことになる。終末期にどんな医療が受けたいのかを家族や大事な人と話し合えるようにしたいというまとめに至った。最後に「大切なことはその時のその人の意思が、周囲に繋がり適切に活かされる事である。そしてその意思は、変わっても良いんだよ。と言う事を踏まえた上で医療者として関わる事を認識しよう。」という提言がされた。4年ぶりの対面研修会は、お互いが笑顔でうなずいたり、質問し合ったり活気を感じる会となった。

 

(アンケート結果)

1.参加者の経験年数

 

2.研修の満足度

3.今回の研修はあなたの仕事に役立ちますか。

 

4.ま~るの会でしてほしい研修内容について希望するテーマを教えてください。

 

 

 

2023年12月13日

丸亀市在宅出前講座~そこが知りたい在宅医療~城乾コミュニティセンター ~終了しました~

イベントサマリー

在宅医療出前講座会場:丸亀市城乾コミュニティーセンター

主催:丸亀市在宅医療介護連携支援センター

令和6年2月29日 13:30~15:30

テーマ『そこが知りたい在宅医療~住み慣れた自宅で暮らし続けるために~』

【プログラム】

講話「そこが知りたい在宅医療」丸亀市医師会 小野 志磨人先生

「人生の最期・看取りについて」まるがめ訪問看護ステーション所長 小野雪絵先生

グループ討議 「あなたならどうしたいか、大切な人にどうしてあげたいか」

(ファシリテーター)医師3名、地域包括支援センター職員2名、在宅医療介護支援センター相談員1名

(対象者:地域住民)参加人数16名

参加者属性:性別 男性1名、女性15名

年齢層 50歳代未満1名、50歳代2名、60歳代3名、70代3名、80代4名、不明2名

無回答2名

アンケート回答数 14名 回答率88%

 

【講話のまとめ】

<そこが知りたい在宅医療>人口減少と少子高齢化、核家族化に伴い、高齢者世帯で夫婦のみの世帯や独居の世帯が増えている。住み馴れた自宅で最期まで暮らすために、医療やケアをどのように賄うかを考える必要がある。誰しも皆一度は死を迎える時が来る。医療や介護を自分や家族だけで賄うのでなく、訪問診療・往診、訪問看護、介護、リハビリなど、状態に合わせた生活支援や医療ケア、急変時対応の準備や、24時間対応の相談窓口の備え等が必要になる事を視野に入れる必要がある。その為にかかりつけ医や地域包括センターや民生委員など身近な地域の人と繋がりを持つことが第一歩である。

<人生の最期・看取りについて>自らが望む人生の最終段階の医療・ケアについて話し合う事はアドバンスケアプランニングと呼ばれ、それを話し合う場は人生会議と呼ばれる。人生会議は、自分のここから先の暮らしをどのようにしていくのか、医療や介護が必要になった際にはどう暮らしていくのか考える機会である。訪問看護は「こんな病気を持っているんだけど、自宅で暮らしたいの。」という方の心身の状態を受け止め、寄り添ったケアをしてくれる。そして介護やリハビリなどの専門職も訪問でケアを受けることができる。自己の望む人生の幕引きへの暮らしをイメージし準備することは意義のある事である。

【グループ討議の結果内容】

今回は、50歳未満から80歳代の各年代の方が3,4人づつ参加され、各年代の方の声を伺う事ができた。50歳代の方は若いながらも姑の介護をしていたり、80歳代でがんの手術を2度も経験したにも拘らず、「できるうちは何でも自分でしながら生きたいんや。」と話され、これまでの経験が自信につながっているのかとその自立心にとても感銘を受けた。『人生最期の看取りについて自分はどうしたいか、大切な人にどうしてあげたいか』については、「少しでも永く、家族に迷惑を掛けないように自宅で自立して暮らしたい。」という意見が多かった。また「家族には少しでも、苦痛のないようにしてあげたい。そのためには訪問看護や介護が利用できるんですね。知らなかったです。」という意見も聴いた。最近は一世帯の人数が少ない家庭が増えて来ているが、別世帯でも家族間の思いやりの心は、しっかりと根付いていると感じた。また「認知症になってもご近所に知られたくない。」という率直な声もあったが、地域包括センターを中心として、認知症対策としてのカフェ活動など、認知症があっても地域で孤立しないよう社会に繋がれる場所が創られている。

グループ討議の中で、地域包括センターのパンフレットを見てもらい、どんな時に相談するのかを話し合い、またエンディングノート(もしもノート)の内容や、その内容は一旦記載しても定期的に見直して書き直して良い事を共通理解した。参加者からは「このノートがあると便利だわ。」という感想をいただいた。医師からは普段からかかりつけ医師や看護師、家族に相談する事が、療養の場所づくりに繋がると説明された。どの人も笑顔で活発に意見を言い合い、共感したりたたえ合いながらなごやかに会を終える事ができた。

 

 

【アンケート結果】

1.かかりつけ医がいますか ①はい 10名   ②いいえ  4名

 

2.在宅医療について

①よく理解できた 9名

②少し理解できた 5名

③あまり理解できなかった 0名

④全く理解できなかった 0名

 

 

 

 

3.人生の最期をどうすか、イメージできましたか?

①よくできた 4名

②少しできた 9名

③あまりできない 1名

④全くできない 0名

 

 

4.在宅医療に対する不安はどうですか?

①不安がなくなった 2名

②不安がすくなくなった 11名

③不安は変わらない   1名

④不安が大きくなった  0名

5.感想

・50歳代 今後の私の人生が心豊かに後悔無く過ごせるようになれる話と知識を得る事が出来た。

これからも、こういう会があれば参加したい。

 

・60歳代 私より年上の女性がしっかりと意見を話すのを聴いて感心しました。

自分の事をしっかり伝えられるよう、もしもノートを使いたい。

・60歳代 自分の事を考える機会が出来た。認知症の先生が見つかって良かった。

・70歳代 動けるうちはなるべく自宅で過ごし、動けなくなると在宅医療から病院などを考えたい。

・80歳代 これから先の事が、気が楽になりました。

 

2023年10月30日

在宅出前講座~そこが知りたい在宅医療~住み慣れた自宅で暮らし続けるために(川西コミュニティセンター)ご案内終了しました

川西地区 在宅出前講座 イベントサマリー        令和5年12月7日

丸亀市在宅出前講座

テーマ:そこが知りたい在宅医療 ~住み慣れた自宅で暮らし続けるために~

開催日:令和5年12月7日(木)

時間:13:30~15:30

場所:丸亀市川西コミュニティセンター 大会議室

講師: 丸亀市医師会医師 小野 志磨人先生、まるがめ訪問看護ステーション訪問看護師 小野 雪絵先生

討議のファシリテーター:医師会より医師3名、丸亀市地域包括支援センター職員4名

丸亀市在宅医療介護連携支援センター職員1名

【プログラム】

講話① そこが知りたい在宅医療    丸亀市医師会 小野 志磨人 先生

② 人生の最期・看取りについて  まるがめ訪問看護ステーション 小野 雪絵 先生

グループ討議:①人生の最終段階について

②人生の最期 あなたならどうしたいか、大切な人にどうしてあげたいか

【対象】

地域の住民の皆さま

【参加費】 無料

【主催】丸亀市在宅医療介護連携支援センター

【参加者数】36名

【参加者属性】合計  36名 男性23名 女性13名

年齢層  60歳代12名、 70歳代14名、 80歳代 6名(アンケート結果より)

アンケート 回答数 32名 回答率 89%

【講話・グループ討議まとめ】

<そこが知りたい在宅医療>人生の最期を迎えるまでの過程は、がん、臓器不全、認知症・老衰などの疾患の経過からも様々な経過をたどる。第8期介護保険アンケートより、人生の最期をどこで迎えたいかという問いに46.4%の人が自宅を選択し、住み慣れた場所での暮らしを望む人が多い。しかし丸亀市民を対象とした調査では、実際に最期の看取りを受けた場所は、病院64.1%、診療所6.8%、老人保健施設5.5%を占め、自宅で亡くなった人は12.6%という結果であった。人口減少と少子高齢化、核家族化に伴い、高齢者世帯も夫婦のみや独居の世帯が増えている。住み慣れた自宅で最期まで暮らすには、病状の悪化等により通院が困難になるにつれ、最期まで自分や家族だけで賄う事は難しくなる。医療・看護・介護・リハビリ等の多職種のケアや、福祉器具の調整等、専門職の支援を得る事で、医療介護をうけながら安心して生活することが可能になる。在宅医療は住み慣れた自宅で暮らし続けるための選択肢の一つである。自己の望む人生の最終段階を含めた暮らしをイメージし、家族や大切な人にその意思を伝えておくことが肝要である。

<人生の最期・看取りについて>講師の所属の訪問看護ステーションの利用者の転帰は、治療のため病院へ再入院する人や、コロナ禍の関係もあり「最期まで面会に苦労するなら自宅で看取りたい。」と在宅看取りを選択する人が多くなっている。急性期病院での治療後、症状をコントロールしながら在宅療養を継続するには、訪問診療や多職種連携のサービスが必要となってくる。訪問看護は、体調管理、排便管理(摘便・浣腸)、家族への支援など、24時間いつでも相談できる体制などを考えて支援する。高齢者の増加や医療保健体制の変化により、在宅での療養や看取りを希望する利用者は、ますます増える事が予想される。訪問看護や多職種で連携による在宅療養は、身近なシステムなので気軽に地域包括センターやかかりつけ医や訪問看護に声をかけていただきたい。

【グループ討議の結果内容】今回の参加者は男性が64%を占め、「最期の時は家族に任すけれど、それまでの介護は考えてないなぁ。」「葬式の準備は話しているが、医療が必要になったらどうしたらええかなぁ。」と言う方が多い傾向が見られた。家族に介助を託す状態になる自分の将来像は、実際の事として考えるのは難しく、周りに迷惑を掛けたくないと言う気持ちが共通した思いの様であった。ファシリテーターとして討議に入った地域の先生に「認知症はどんな人がなるんですか。」と直接質問に答えてもらったり、「訪問診療頼んでも、外来が忙しい時は来てもらえるんかなぁ。」など訪問診療・看護の実際についての素朴な疑問も聞かれた。討議の中で、エンディングノート(もしもノート)について、書き方や保管の仕方などを話し合った。また現在、丸亀市社会福祉協議会より希望者に配布されている救急医療情報安心キットと言う救急車依頼時に救命士に情報を伝えるための、緊急時情報用紙キットがある事も周知された。地域包括支援センターについても、初めて知ったと言う人も多く、社会資源を理解して元気なうちからつながりを持つことや、家族や近しい人に自分の意思を伝え合っておくことの大切さを確認した。

最後に医師より、普段から心がける事として・かかりつけ医を持つ・公民館や地域包括支援センターなどとのかかわりを大事にする・隣近所の人と仲良くするなどの説明があり、皆さん熱心にうなずきながら聞いていた。

【アンケート結果】

1. かかりつけ医がいますか  ①はい  26名   ②いいえ  6名

2. 在宅医療について

  • 良く理解できた  15名
  • 少し理解できた  17名
  • あまり理解できなかった  0名

3.人生の最期をどう過ごすか、イメージ出来ましたか?

  • よくできた 8名
  • 少しできた 17名
  • あまりできない 6名
  • 全くできない  1名

4.人生の最期の過ごし方について不安はどうですか?

  • 不安がなくなった   6名
  • 不安が少なくなった  11名
  • 不安は変わらない   14名
  • 不安が大きくなった  1名

5.感想を教えてください。

・60歳代 女性 60代からの過ごし方どうしようかと思う事が多かったのですが、近所の人と仲良くすることはあまり出来ていなかったので、元気なうちから気にして行きたいです。

・60歳代 女性 かかりつけ医をきちんとしておく必要があるなと思いました。もしもノートの事等、帰って主人に話したい。

・70歳代 男性 もしもノートを活用して娘たちに思いをつなぎたい。

・70歳代 男性 在宅医療について良く理解できた。何をしておくべきか課題も多いのに動けている間は先延ばしにしている。

・80歳代 男性 在宅医療について考えてもなかったが、出前講座で考えるようになりました。

2023年10月30日

第26回多職種連携研修会(まーるの会)ご案内 ~ご案内終了しました。動画配信期間中です。

イベントサマリー                                        2023年12月4日

第26回丸亀市多職種連携研修会「まーるの会」

研修会 『小濱 道博先生による LIFE(科学的介護情報システム)に関する研修会』

~LIFEのフィードバックデータ活用~

講師:小濱 道博 先生

小濱介護経営事務所代表、C-MAS介護事業経営研究会 最高顧問

C-SR一般社団法人医療介護経営研究会 専務理事

主催:丸亀市在宅医療介護連携支援センター

会場:丸亀市保健福祉センター

開催日・時間:令和5年11月22日 19:00~20:30

対象者:地域の全医療施設・介護サービス事業所の職員の皆さま

参加人数63名

参加者属性:介護支援専門員11名、介護事業所・訪問看護ステーション管理者8名

医療ソーシャルワーカー1名、介護福祉士1名、介護職員2名、理学療法士4名

生活相談員5名、保健師3名、看護師2名、精神保健福祉士1名、事務員2名

臨床工学士1名、医師2名、薬剤師9名、歯科医師5名、不明6名、合計63名

アンケート回収47名 アンケート回答率 74.6%

<内容>

医療や介護が必要になっても「住み馴れた家や地域で最期まで暮らしたい」という願いを実現するために、地域包括ケアシステムが構築され、介護の需要は依然と増加傾向であると言える。介護保険は介護を要する高齢者が、自らの意思でどのような生活がしたいかを決め、その人らしい自立した日常生活を支援する事を理念としている。自立支援と重度化防止等のためエビデンスに沿ったケアの提供を行う必要がある。

令和3年より「科学的介護情報システム」LIFE(Long -term care Information For Evidence)科学的介護体制加算が算定開始となっている。加算要件はBarthel Index等、妥当性のある指標への利用者の心身の状態登録と、累積されたデータベースから施設・事業所へフィードバックされる全体及び施設、個人のフィードバックデータを自施設で評価しPDCAサイクルを活用して、ケアの改善を図るという事の2点である。フィードバックデータは職員内で評価し、リハビリ等多職種での、各種カンファレンスに活用しケア計画の見直しやあらたな立案に活用出来る。介護ケアは利用者の意向を踏まえた上で立案する。ケアプランの作成や見直しの際にも、フィードバックデータを基に利用者と話し合えば、意思疎通が進み、利用者との心理的距離を縮め介護者の活動の幅を広げることに繋がる。

またLIFEは、その他の介護報酬加算項目の取得内容にも含まれ、LIFEの加算算定取得は施設・事業所運営にも良い経済的効果をもたらす事が予想される。施設・事業所の運営者にとって、LIFEに関するデータ入力業務の定着化は、重要な課題である。LIFEの活用が現場の負担なく行えるよう業務改善を図り、勉強会や発表会など職員が協力し合い、やりがいが持てる職場づくりを進める必要がある。

(アンケート結果)

1.研修の満足度はどの程度ですか。

2.研修の満足度の理由についてお聞かせください。

・入力することが負担になると思ったが利用者には良い事だと思った。

・まだ加算算定していないので、具体的な資料での説明が理解し易かった。

・LIFEの必要性をすごく解りやすく説明して頂き良く解った。

・LIFEが今後もっと活用される事を現実の事と感じた。

・今後必要な加算だと思うのでデイの存続のためにも前向きに進みたい。

3.今回の研修は今後の業務に活かせそうですか。

 

4.今回の研修会で参考になったり印象に残った話があればお聞かせください。

・わかりやすい説明だった。実際にやってみないとわからない部分はある。データのフィードバックの利用が重要

・フィードバックについてどのように形にして残しておかないかが不明だったので、データ活用のタイミングや見方について

聞けたことは、プラスになった。

・記録や日々のカンファレンスでのLIFEデータの活用性がわかった。日常の色々な場面で使いたい。

・LIFEシステムがどのように活かされるのか。他職種連携の必要性がわかりました。

・日頃の介護をデータ化することで今の課題を可視化することに繋がると感じました。誰が見ても分かるためチームでの情報

共有連携が図りやすくなることが分かりました。

・聴かせていただいた事をどう施設に活かしていくかが課題だと感じた。評価し続けるという事。施設の質は上げていきたい。

動画配信の準備ができました。いかのURLをドラッグし移動してご視聴ください。

動画配信期間は 令和5年12月26日~令和6年1月25日です。

https://youtu.be/Exxnd8Pqjjs

2023年09月12日

在宅出前講座 土器コミュニティセンター~ご案内終了しました~

 

在宅医療出前講座

会場:丸亀市土器コミュニティーセンター

主催:丸亀市在宅医療介護連携支援センター

令和5年8月23日 13:30~15:30

『そこが知りたい在宅医療

~住み慣れた自宅で暮らし続けるために~』

【プログラム】

講話「そこが知りたい在宅医療」丸亀市医師会副会長 岸本裕司先生

「人生の最期・看取りについて」まるがめ訪問看護ステーション所長 小野雪絵先生

グループ討議 「あなたならどうしたいか、大切な人にどうしてあげたいか」

(ファシリテーター)

医師4名、地域包括支援センター職員5名、在宅医療介護支援センター相談員1名

(対象者:地域住民)

参加人数21名

参加者属性:性別 男性1名、女性20名

年齢層 50代2名(10.5%)、60代2名(10.5%)

70代11名(58%)、80代 4名(21%) 不明2名

アンケート回答率 90.1%

 

 

【講話のまとめ】

<そこが知りたい在宅医療>

人生の最期の時を迎えるまでの過程は、がん、臓器不全、認知症・老衰など疾患経過の面からも様々である。第8期介護保険アンケートの結果では、人生の最期をどこで迎えたいかという問いに対し46.4%の人が自宅を希望し、住み慣れた場所での暮らしを望む人が多い。しかし丸亀市民を対象とした調査で、実際に最期の看取りをされた場所としては病院が64.1%、診療所6.8%、老人保健施設5.5%を占め、自宅で亡くなった人は12.6%という結果であった。最近では、人口減少と少子高齢化、核家族化に伴い、高齢者世帯も夫婦のみの世帯や独居の世帯が増えている。住み馴れた自宅で最期まで暮らすには、病状の悪化等により通院が困難になる事を踏まえると、必要な医療やケアを自分や家族だけで賄うのでなく、訪問診療・往診、訪問看護、介護、リハビリなど、状態に合わせた生活支援や医療ケア、急変時対応の準備や、24時間対応の相談窓口の備え等が必要であると報告されている。在宅医療とは通院困難時に医師や看護師が自宅などへ訪問して、診察・治療・健康管理をおこなう事を言う。病気や障害があっても、住み慣れた場所で暮らせるように医療介護の専門職が支援する仕組みである。既に多職種でケア提供や福祉器具の調整など在宅療養を支えるシステムは地域に浸透している。在宅医療は住み慣れた自宅で暮らし続けるための選択肢の一つである。一人ひとりが、自己の望む人生の最終段階を含めた暮らしづくりを普段からイメージし語らう場を持っていただけたら幸いである。

 

<人生の最期・看取りについて>

まるがめ訪問看護ステーションの利用者の転帰は、治療のため病院へ入院する人と同等に、自宅での看取りを迎える人が多くなっている。急性期病院で治療を受け、合併症や麻痺、疼痛など症状をコントロールしながら在宅療養を継続するために、デイサービス、訪問診療、訪問看護、薬剤師訪問や、福祉機器のレンタルなど、介護保険によるサービス担当者会議などにより各業種が連携しサービスを提供する。看護ケアも体調管理、排便管理(摘便・浣腸)、家族の相談対応など、困ったところに配慮し24時間いつでも相談できる体制をとり活動している。在宅での療養看取りを希望する利用者は増える事が予想される。今後も多職種で連携し、利用者一人ひとりに適した訪問看護を提供していきたい。

 

【グループ討議の結果内容】

参加者は70歳代の方が57.8%、80歳代21%と多く、他には50歳代10.5%60歳代10.5%で、既に配偶者や、舅・姑の介護をしていたり、自身が慢性疾患にかかり医療介護の支援を受けている人、数年前に夫を看取り現在独居のため毎日の過ごし方に苦慮している方など様々な背景を持ちながら参加していることがわかった。『人生最期の看取りについて自分はどうしたいか、大切な人にどうしてあげたいか』についての意見は、やはり「できるだけ家族に迷惑にならないように自宅で暮らしたい。」と言う意見を持つ人が多かった。また、住み慣れた場所での暮らしを継続するために、ファシリテーターとして討議に関わった医師からは普段から身体面、精神面の事など遠慮なくかかりつけ医師や看護師、家族に相談する事が自身の人生の最終段階を見据えた療養の場所づくりに繋がると説明された。暮らし方についても地域包括支援センターのケアマネジャーや相談員が気軽に相談相手になってくれる事が伝えられた。どの人も笑顔で活発に意見を言い合い、共感したりたたえ合いながらなごやかに会を終える事ができた。

 

【感想】

「色々な人の声が聞けて良かった。」「皆さん家族のためにがんばっているのが解りました。」「不安がないとは言えないけど困った時は、地域包括って相談できるんやなぁ。」などの感  想が寄せられた。

【アンケート結果】

 

2023年08月25日

市民公開講座「住み馴れた街で最期まで自分らしく」まとめとYouTube限定公開(動画閲覧は終了しました)

イベントサマリー

丸亀市市民公開講座

講演会 『住み馴れた町で最期まで自分らしく』

講師:秋山 正子 先生

看護師・保健師

NPO法人maggie’s tokyo 共同代表・センター長

暮らしの保健室 室長

NPO法人白十字在宅ボランティアの会理事長

主催:丸亀市在宅医療介護連携支援センター

丸亀市地域包括センター

会場:丸亀市保健福祉センター

開催日・時間:令和5年9月16日 14:00~15:30

対象者:地域住民の方、興味のある方

参加人数80名

参加者属性:

年齢層 10代1名、20代3名、30代1名、40代5名、

50代7名、60代11名、70代32名、80代13名、未記入1名

アンケート回収74名 アンケート回答率 92.5%

【講演のまとめ】

<住み馴れた町で最期まで自分らしく>

秋山先生は秋田市で育ち、16歳の時に父親を胃がんで自宅で看取った。そして39歳の時に実姉が肝臓がんの末期となり色々な人の助けを得て、姉が一家の妻・母として尊厳を保ちながら自宅で過ごし、看取ることができた。その経験から〈今後は人生の最期の時を迎えるまで自分らしく生きたいと願う人は増えるのではないか〉と言う考えに至り、1992年から在宅ホスピスを中心とした訪問看護活動に従事した。2006年に地域包括支援センターが発足し、住み馴れた場所での暮らしを続けるためには、地域を育てると言う視点で、住民自身が病気になったら病院にお任せして治すと言う立場を取るのでなく、自分で治すと言う意識を持つことが大事と考えた。そして地元によろず相談のできる『暮らしの保健室』を開設した。そこでは、地域の人々に向けて健康づくりに向けての情報提供の場をつくり保健指導から在宅療養相談など多岐に渡る支援を行った。また家族からショートステイなどの場所が欲しいと聞き、看護小規模多機能型施設を設置した。そして2016年にがん患者と家族の相談支援の場として『maggie’s東京』を開設した。

2040年には高齢者人口が子どもや生産人口を上回り、つぼ型の人口動態になると言われている。人生100年時代の健康寿命の延伸と共に忘れてはならないものとして、地域住民の①健康寿命のその先を見据えた早目のつながり②むだに救急車を呼ばない住民意識の変革③人生の最終段階を温かく自然なものにするための地域サービスであると提案された。厚労省の示す地域包括ケアシステム図には、地域に住みながら必要時のみ通院・入院、介護が必要になれば介護サービスを利用する形が示されている。高齢者の救急搬送の原因として脱水が多く、日頃からの脱水予防の啓発によりむやみに救急車を呼ばなくても済むことに繋がりその経費を必要な支援に配分する事も可能となる。そして高齢者は、最期まで口から食べる事をあきらめないで早くから相談窓口の利用を図ることが在宅療養を続けられる秘訣であると述べられた。秋山先生の20年以上の看護実践のなかで見えてきた地域のニーズが、医療を基盤とした敷居の低いよろず相談所があること。ゆったりとした環境でよく話を聴いてもらい、専門職がそばにいるという事が必要であるとのことであった。地域の中で自分たちは何がしたいかを支え、暮らしの中で生きる事が可能になるように、制度や資源を組み立てて地域包括制度の実現を支えていきたいとまとめられた。講演最後でのmaggie’sのビデオ画像ではゆったりと語らう利用者の笑顔が映しだされていた。参加者は、先生の優しい語り口と、地域住民が自分の意思を持って健康づくりに取り組むことが大事という説明に、うなづきながら熱心に聞き入っていた。

質疑応答では、

「先生が日頃大切にしている事とかがありましたらお教えください。」という質問に対し、

先生は「対象の方のこれまでの人生をどう生きてきたのか。苦労している時とか、輝いている時の話を大切にし、これからどう輝いて生きて行きたいのかを、その人の人生を大事にしてぶれないようにしたいと思っています。」

看護職の人からは、「患者様に対して、なかなかACP(アドバンスケアプランニング)の考え方が広めにくい。」という声が挙がった。先生は「在宅はその人のお宅に行くので、その人の人生のアルバムとか話すきっかけがあります。病院は管理された中なので、話しにくいのではないかなと思います。最近そのような話を誰にするのか聞いた方によると、その人は『よもやま話に応じてくれる看護師を探す。あの人なら聞いてくれそうだなという人を探すんだ。』と言って下さいました。長々と時間を取らないけど、『さあ今からACPを話そう。』などと何か聞くと言うのでなく、気楽にちょっと話をするオーラを持って話してみてください。」との回答を頂いた。

 

(感想)

40代:丸亀市にも「暮らしの保健室」のような病気の人も健康な人も子どもも一緒に過ごせる場があればと思いました。

70代:「暮らしの保健室」的なものが丸亀市にあればいいですね、地域力をアップするって大事ですね。

70代:地域サービスは一緒にしていくのだと分かった。

70代:老々介護で支援者が少ない場合の対応は困難では?しかしより良い最期を迎えられるためにできる事があれば丸亀でも是非やっていきたい。

70代:施設に入るのが当たり前だと思っていたが、そうじゃないのだと強く思った。

70代:地域包括システムが多くの人に理解されるのが大切かなと思います。香川県は遅れているなと思いました。

80代:このような話を聴きたい。

 

(アンケート結果)

You tube での講演動画閲覧 (令和5年9月28日~10月18日)閲覧機関は終了となりました。

 

2023年07月28日

第25回 多職種連携研修会(ま~るの会)まとめとYouTube限定公開

第25回 丸亀市多職種連携研修会(ま~るの会)

講演場所:丸亀市市民交流活動センター

マルタス1階 第1,2ホール

主  催:丸亀市在宅医療介護連携支援センター

日    時 : 2023年7月14日(金)

19:00~20:30

 

講師:水本潤希先生(愛媛生協病院 内科/東京大学学院)

大矢亮先生(耳原総合病院 副院長/救急総合診療科部長)

題目:健康の社会的決定要因(SDH)の重要性

―社会的バイタルサイン(SVS)の活用―

 

【講演まとめ】

健康の社会的決定要因(SDH)とは、一人ひとりの健康に影響を及ぼす社会の構造

的な問題を指す。所得格差が教育格差や健康格差につながることからも、社会的経

済状況、環境などがSDHに含まれる。SDHを評価するためには、患者の背景を知

ることが重要である。例えば、薬物療法の効果を判定する際は、服薬状況の確認が

必要であることが示された。

社会的バイタルサイン(SVS)は患者情報を収集する手段として有効であり、人

間関係、収入、労働環境、趣味、患者の意向・性格などを評価する。これらの情

報収集にて、病状とその原因、対策方法が検討可能となる。同時に患者の背景を

理解し、共有することが重要であり、評価者は患者の価値観を尊重する必要があ

ることが指摘された。

 

研修参加者 職業別

医師 8名、歯科医師 5名、薬剤師 12名、看護師 15名、

保健師 1名、臨床検査技師 2名、理学療法士 4名、作業療法士 3名、

施設管理者3名、ケアマネ(主任含む)25名、行政 1名、介護福祉士 3名

ヘルパー 3名、精神福祉士 4名、ケースワーカー 1名、

管理栄養士 1名

YouTube限定公開 https://youtu.be/BLrnLfoBn7I (7月28日~8月4日まで)

2023年02月27日

第24回多職種連携研修会(ま~るの会)まとめ

第24回 丸亀市多職種連携研修会(ま~るの会)

ZOOMミーティング及び

多職種の方々(少人数)会場にて参加

 

場所:丸亀市医師会館内

主催:丸亀市在宅医療介護連携支援センター

令和5年2月14日 19:00~20:30

 

香川県立保健医療大学看護学科教授  片山陽子先生

テーマ「多職種連携を基盤に地域で実践するアドバンス・ケア・プランニング」

参加人数97名 アンケート回答率1.9%

【講演のまとめ】

・ACPにおいては考え方は諸説あるが、日本では2018年3月に改定があり、「人生の最終段階           における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」にACPを組み込んでおり、終末            期に焦点を当てているため、解釈が難しくなっている。

・ACPは本人を人として尊重した意思決定の実現を支援するプロセスであり、本人が将来のケ           ア に関する価値観、大切にしていること、気がり、選好を理解し、多職種のチームで支援す          る ことである。

・ACPを実践するには、まず本人や家族が本人の価値観、大切にしていることを理解する               ことが重要であり、多職種は本人の気がかりを取り除くこと、本人の気がかりを取り除く                と 頭の中の考えや気持ちを整理でき、自分の価値観を明確に出来、環境の整備ができる。               その時に限らないが、多職種は説明することはあっても、説得になってはならない。説明した          時に本人が頷いたとしても、それは同意ではない。本人の言葉で発言して頂いた言葉が意思            決定であり、記録で残すことができる。

・ACPを実践するには、タイミングが重要であり、例えば入院時より退院時が望ましく、                    つまりは健康状態が下向きな時にはタイミングは相応しくない。

・ACPにとって大事なことは日頃からの対話のプロセス。本人にとっての最善の選択は変化               する。一度きりではなく繰り返す、継続的な話し合いによって本人の人生観が理解をすること        が出来る。

・ACPは終末期のみや最期の迎え方だけをきめることではない、誤解をしないで実施する                   こと。

【参加者】

合計97名

職種別  医師 6名 歯科医師 8名 眼科医師 1名 管理者(介護施設)5名

薬剤師 20名 管理薬剤師 1名 訪問看護師所長 2名 ケアマネ 18名

がん看護専門看護師 1名  保健師 7名 MSW 1名 看護師16名

社会福祉士 1名 精神保健福祉士 1名 主任介護支援専門士 2名

機能訓練士 1名 作業訓練士 2名サービス責任者 2名 訪問介護士 2名

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